働く女性の増加や高齢化などライフスタイルの変化により、テイクアウトした食事を自宅で食べる「中食」需要が増加しています。そのため、テイクアウトの導入を考えている飲食店経営者も多いのではないでしょうか?

そこで、本コラムでは、テイクアウト導入のメリットと、そのために必要な許可を解説します。

テイクアウトを始める飲食店が増加中

日本惣菜協会の発表(※1)によれば、「中食」の市場は2017年に10兆円を超えており、2007年と比較して123%を超える成長率となっています。

背景には、高齢化・核家族化・女性の社会進出などのライフスタイルの変化があり、根強い需要に支えられて今後も長期的に成長する市場になると考えられます。

飲食店では、こうした「中食」需要の高まりに合わせてテイクアウトを導入することで、次項で挙げている様々なメリットを得ることができるでしょう。

※1 出典:日本惣菜協会「惣菜白書 ダイジェスト版」

飲食店でのテイクアウト導入、3つのメリット

メリット1 売上のアップ

イートインのみの営業で売上をアップさせるために課題となるのが「回転率」です。席数が限られた小規模な飲食店で売上の大幅増を狙うためには、回転率を高くしてたくさんのお客様に入っていただくことが不可欠です。

一方で、回転率を高めることで生じるデメリットには注意が必要です。多くのお客様の注文を処理しようとすればスタッフに負荷がかかり、サービス品質は低下しがち。またオペレーションに手一杯になってしまうと、食前・食後のドリンクメニュー提案なども省略されがちで、思惑とは逆に客単価が下がってしまう可能性も…。

このようなジレンマの打開につながるのが、テイクアウトの導入です。店内の席数に関係なく料理を提供することができるようになるため、回転率を高めることによるデメリットを考えずにメニューを提供できるようになります。

さらに、イートインのお客様に対して食後のコーヒーをテイクアウトで提案するといった方法により、客単価を増やせる可能性もあり、結果として売上のアップにもつながります。

メリット2 新規顧客の開拓

いつも混雑している人気店でも、テイクアウトを導入することで、さらに新規顧客を開拓できる可能性があります。

例えば、混雑する平日のランチ営業では、「あのお店に入ってみたい」と考えていても、職場の昼休憩に間に合わないからと入店を諦めているようなお客様も少なくありません。また、小さいお子様がいるようなご家庭では、「店内でゆっくりと外食をする時間はない」というお悩みを持つ方も…。

テイクアウトを導入することにより、このようなお客様にもフードを提供することができるようになります。テイクアウトによりターゲットを広げることができれば、イートインへの誘導にもつながるでしょう。

メリット3 人件費の削減

離職率が高いとされる飲食業界では、人手不足に悩む店舗も多く、スタッフがホールのオペレーションやキッチンの片付け・食器洗いといった業務に忙殺されているケースも少なくありません。

このような状態では、売上アップや新規顧客の開拓といった目標を立てたとしても、それを実現するのは難しいでしょう。

その点、テイクアウトの場合、上に挙げたような業務は発生しないため、イートインのみの場合と比較して人件費を抑えつつ売上アップや新規顧客の開拓を目指すことができます。

飲食店がテイクアウトを導入する場合に必要な許可

このように、テイクアウトの導入には様々なメリットがあります。

一方で、テイクアウトを導入する場合には、イートイン形式の飲食店で必要となる営業許可と食品衛生管理者資格に加えて、別途許可が必要になる可能性があります。

たとえば、テイクアウトとして提供するメニューによっては、次のような許可が必要になる可能性があります。

菓子製造業

イートインでパンやケーキを提供している飲食店で、それらをテイクアウトとして提供する場合には、「菓子製造業」の許可が必要になる可能性があります。たとえば、パスタの付け合わせやサンドウィッチなどを提供しているレストランの場合、それらをテイクアウト用に提供する場合には、「菓子製造業」の許可を得る必要があるかどうかを確認するのが良いでしょう。

酒類販売業免許

アルコール類を提供している飲食店で、それらをテイクアウト用として提供する場合には「酒類販売業免許」を取得しなければならない可能性があります。「酒類販売業免許」はいわゆる酒屋さんのほか、アルコール類を販売しているコンビニやスーパーなどが取得する免許です。

このように、テイクアウトとして販売するメニューによっては、新たに許可を得なければならない可能性があります。一方で、食べ残しをパック詰めにして持ち帰るといった場合には、既存の許可だけで問題ないという場合もあるようです。

また、テイクアウトを導入することでどのような許可が必要になるかは、自治体によって異なります。そのため、導入にあたっては所管の保健所に確認をすることをおすすめします。

テイクアウトに最適な決済システムの導入を

今回ご紹介したように、テイクアウトを導入することで、飲食店には様々なメリットがあります。一方で、注意しなければならないのは、「テイクアウトならでは」のオペレーションです。

イートインとは違い、テイクアウトを注文するお客様は、お店に提供スピードを求めており、待たされることを嫌います。そのため、提供までに時間がかからないメニューの考案や、出来上がったフードをすぐに手渡せるようなオペレーション体制の構築が必要です。

さらに、レジまわりにも工夫が必要です。会計に手間取ってテイクアウトのレジに列ができるようでは、来店してくれたお客様を逃すような機会損失にもつながりかねません。そこで最近では「事前決済」を導入するお店も増えています。

ウェブを通じ、お客様に来店前にメニューを注文・決済を行っていただくことで、来店時にはその確認だけでスピーディにフードを提供することができるようになります。

そして、株式会社Samuraiでは、こうした事前決済を気軽に導入できるシステムとして「Samurai Order」をご用意しています。事前決済のほか、飲食店のテイクアウト導入時に役立つ機能が満載なので、ご興味のある飲食店の方は、ぜひ一度お問い合わせください。