Amazonや楽天市場といった、巨大なECモールが登場したことで、今日では誰でも簡単にオンラインで商品を販売できるようになりました。皆さんも、オンラインでの商品販売というと、まずECモールへの出店を思い浮かべるのでは?

一方で、独自ドメインで自社ECサイトを開設するという選択肢もあります。

「ECモールへの出店か、それとも、自社ECサイトの開設か…」

本コラムでは、この2つの選択肢についてメリットとデメリットを比較していきます。

自社にとって最適なのは? ECモール出店と自社ECサイト開設を比較!

ECモールに出店した場合のメリット・デメリット

まずは、ECモールに出店した場合のメリットとデメリットを考えていきます。

メリット

その1:出店者登録をするだけで、登録初日から販売を開始できる
ECモールには、デザインテンプレートが複数用意されており、HTMLやCSSといった知識がなくとも、商品ページなどを作成できるように工夫されています。また、多くのECモールは出店者登録を行えば、その日から販売を開始できます。

その2:有名なECモールであれば、最初から一定数の来店を期待できる
大手ECモールは、国内に限っても数千万人という会員を抱えています。たとえば、Amazonと楽天市場の会員数は、いずれも2018年時点で4,000万人以上(※)。そのため、販売初日から商品ページに顧客が訪れて、商品購入=売上につながるということも珍しくありません。
※ニールセンによる調査

デメリット

その1:オリジナリティを出しづらい
商品ページのデザインや商品説明の項目、決済手段や配送手段など、ECモールの仕組みに則った一定のルール内で販売しなければなりません。各ページのデザインについても、カスタマイズできる範囲に限界があるのでオリジナリティを出しづらいです。したがって、同業他社が同モール内で同商品を販売している場合には差別化が難しく、価格競争になりがちです。

その2:ECモールのルール内で販売戦略を実行しなければならない
デザイン面だけではなく、実行できるキャンペーンや会員プログラムにも制限があります。さらに、原則として、メールアドレスや過去の購入履歴、年齢、性別といった会員情報はモール側が管理し、出店者には公開されません。そのため、顧客に合わせた販売促進を行うことは難しいでしょう。

その3:利用料や売上比例課金といったランニングコストが高い
ECモールに出店した場合には、固定の利用料や売上に応じて変動するサービス料、オプション機能の利用料などを支払わなければなりません。さらに、出店時にはなかった新たな機能が追加されたことで、コストがさらに膨らんでしまうということも…。

たとえば、楽天市場は、2018年9月からモール内の全店でチャット機能「R-Chat」を導入。出店側にとっては、月額3,000円以上のコスト増となりました。

自社ECサイトを開設した場合のメリット・デメリットとは ?

一方で、独自ドメインでの自社ECサイト開設には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

メリット

その1:一からサイトを作るので、独自性を打ち出しやすい
独自ドメインでの自社ECサイト開設の最も大きなメリットは、オリジナリティを出せることです。トップページから商品ページ、サンクスページ、問い合わせページに至るまで、自社や商品のブランドイメージを踏まえて細部にこだわったサイトに仕上げることができます。

さらに、商品購入に至る導線を工夫できるため、競合サイトを研究したうえで、より購入しやすいサイトにすることも可能。デザイン性や利便性といった面で差別化を図り、価格競争に陥ってしまうことを避けることができます。

その2:会員制度やクーポン発行などで、リピーター化しやすい
自社ECサイトであれば、自社の情報資産としてサイト利用者に関する情報を活用できます。そのため、サイト利用者のニーズに合わせて、割引キャンペーンやクーポン発行、メルマガ配信といった販売戦略を実行しやすいです。

その3:コスト管理がしやすい
自社ECサイトを運用した場合でも、サーバ利用料などのコストが必要になります。しかし、ECモールへの出店のように、変動型のサービス料や新規機能追加によるコスト増は発生しません。そのため、実際に販売を開始した後はコスト管理がしやすいです。

デメリット

その1:ECサイトを構築するところから始めるため、販売開始までに時間がかかる
オリジナリティを出しやすい反面、こだわればこだわるほど、開発が長期化し、コストも膨らんでしまうのが自社ECサイト…。ドメイン取得やサーバ立ち上げ、開発ベンダー選定やシステム開発などを経て、実際に運用を開始できるのは、半年あるいは1年以上先になってしまうということも珍しくありません。

その2:集客施策を実行しなければ、お客様が来ないということにもなりかねない
自社ECサイトでは、まずはたった1人にサイトへと訪問してもらうところから始めなければなりません。そのために、ウェブ広告の運用やECモール・実店舗からの誘導といった集客施策に力を注ぐ必要があります。すでに自社あるいはブランドの認知度が高い場合を除いて、開設初日から売上を立てることは容易ではありません。

結局、ECモールと独自ドメインのどちらにすべき?

ここまで解説してきたECモールへの出店と自社ECサイト開設のメリットとデメリットを踏まえると、次のようなポイントから適した選択肢を見極めると良いでしょう。

ECモールでの出店が適している企業とは?

オンラインでの販売に初めて取り組むという場合には、ECモールへの出店がおすすめ。特別な知識がなくとも、すぐに販売を開始できるうえ、短期間で売上を立てられる可能性も高いからです。

また、大手ECモールについては、出店者登録や商品販売までの具体的な作業内容について解説したウェブサイトも多いため、不明点が生じても容易に解決できます。

独自ドメインでの自社ECサイト開設が適している企業とは?

すでにECモールに出店しており、さらなる売上増やブランディング強化、認知向上などを目指す場合には独自ドメインによる自社ECサイト開設がおすすめ。特に、独自性や先進性のある商品を販売する場合には、商品イメージに合わせた自社ECサイトを開設した方が、商品の魅力を最大限に表現して、販売を促進できるでしょう。

また、マーケティングを強化したいという場合も、自社ECサイト開設が適しています。割引キャンペーンやクーポン発行といった販売戦略を柔軟に実行できることはもちろん、サイト利用者情報をECサイト以外の領域も含めてマーケティング施策の改善に活用できるからです。

自社ECサイト開設はハードルが高そう… どうすれば?

本格的にオンラインでの販売に取り組むのであれば、カスタマイズ性が高く、サイト利用者情報を収集・蓄積できる自社ECサイトの開設が適しています。

しかし、自社ECサイト開設について、「どうやって集客すれば良いかわからない…」「売上を増やすには、どんな施策が必要なの?」と感じているという方も多いはず。

そこで、独自ドメインでの自社ECサイトを成功されるための秘訣をまとめた資料をご用意しました。無料でダウンロードいただけるので、ぜひご一読ください。