BeaconやiBeaconって一体何?GPSより優秀な位置情報機能!?

iBeaconは、Apple社が商標を持つ通信機能です。端末からインターネットサーバーにアクセスすることで、位置情報を把握できます。iOS7から実装されました。

iBeaconという名前はApple社の商標ですが、技術的にはBluetooth Low Energyという、Bluetoothの仕様が使われています。

ちなみに、Bluetooth Low EnergyはAndroidにも対応しています。そのため、Android端末でも同様の機能を利用できます。

そもそもビーコンとは、位置情報の伝達手段を指す言葉です。代表的な技術に、衛星を利用して位置情報を検知する、GPSがあります。

iBeaconはGPSと似ていますが、バッテリーの寿命が長く、精度が高い点で優れています。また、iBeaconはGPSが苦手としている、屋内での正確な位置情報の把握が可能です。

iBeaconとGPSは、それぞれ用途によって向き不向きがあります。

なお、ビーコンと混同しやすい技術としてNFCがあります。NFCに関しては下記コラムにて特集しておりますので、気になる方はご覧ください。

関連コラム:現代に欠かせない技術!NFCって何者?

iBeaconの仕組み

iBeaconに対応しているiOS端末は、周囲にあるビーコンの電波を受け取ります。この時、ビーコンは電波を発信しているだけで、iOS端末を検知することはありません。

ビーコンが発している電波には、ID情報が付与されています。ビーコンごとに個別のID情報があるおかげで、iOS端末が誤った検知をせずに済むのです。

ビーコンの電波をキャッチしたiOS端末は、iBeacon対応アプリがID情報を読み取り、適切なアクションを起こします。

iBeaconを利用している具体的な例としては、専用アプリによる、店舗でのチェックイン機能やクーポンの配布などです。iBeaconを利用した販売促進を検討する企業は、今後益々増えていくでしょう。

ビーコン、iOS端末、iBeacon対応アプリの3つが情報をやり取りすることで、iBeaconという機能が成立しています。

iBeaconの距離精度はどのくらい?

iBeaconは、数センチメートルから数メートルの精度で位置情報を認識します。屋外だけでなく、屋内であっても検知できることが特徴です。

iBeaconは、ビーコンとの距離によって3つに分類されます。

・Immediate:数センチメートル
・Near:数メートル
・Far:10メートル以上

iBeaconの通信が届く距離は、Beaconの場所や周囲の状況によって異なります。標準的なビーコンから発信されている電波が届く距離は、70メートルほどです。GPSと比べて近距離での利用に適した技術といえるでしょう。

iBeaconのメリット・デメリットは?

iBeaconには、メリットとデメリットが存在します。

iBeaconは、ビーコン間の距離を数センチメートルから数メートルの精度で認識できます。そのため、GPSやWi-Fiに適していない屋内でも利用可能です。

専用のアプリをその都度立ち上げる必要はなく、バックグラウンドで処理できる点がメリットです。また、バッテリーの寿命や精度の高さも優れています。

一方、iBeaconはGPSのような広範囲での利用は不可能です。ビーコンに近づいた際に情報を受信するといった、近距離でのやり取りに適しています。

iBeaconはAndroidでも利用可能

iBeaconはApple社の商標です。しかし、条件を満たせばAndroid端末でも利用可能です。

iBeaconは、Bluetooth Low Energyという技術を使っています。Bluetooth Low EnergyはBluetoothの仕様の1つです。

Android端末は、Android4.3からBluetooth Low Energyの受信に対応しました。そのため、同様の機能はAndroid端末でも利用できます。また、Android5.0以降は、Bluetooth Low Energyの受信だけでなく、発信が可能になっています。

意外と知らない国内での活用例

iBeaconは、既に国内の様々なシーンで利用されています。店舗の販売促進を目的に、来店ポイントやクーポンの配布をしている企業は多いです。具体的な企業の活用例を紹介します。

PARCO

PARCOは全国に展開するショッピングセンターです。PARCOでは、iBeaconを人流解析に利用しています。

店舗にはビーコンが設置されていて、専用アプリを入れた状態で来店すると、情報を受信し、お知らせ情報やおすすめの商品などが届きます。

京都市営バス

京都市営バスでは、バスの運転席付近にビーコンを設置しています。バスが近づくと、停留所の専用ディスプレイに情報が反映される仕組みです。

「ビーコンを使ってバスの接近を通知する」システムは、世界初の活用例です。

JAL

JAL(日本航空)では、CAなどのスタッフがスマートウォッチを身につけています。

スマートウォッチが、羽田空港各所に設置されたビーコンに反応することで、スタッフの位置情報をセンターで集中管理できます。

ちなみに、スマートウォッチはiOS端末ではなく、Android端末を採用しています。

他に様々な種類があるBeaconシステムのサービスを紹介!

位置情報を伝達するビーコンを使ったシステムは、iBeacon、Bluetooth Low Energyの他に様々な種類があります。

ウェブビーコン

代表的なものに、ウェブページの提供者が閲覧者の識別に利用する、ウェブビーコンがあります。ウェブビーコンを埋め込んだページを閲覧すると、閲覧者のIPアドレスや利用ブラウザ、閲覧日時などの情報が提供者に渡ります。

ウェブページの提供者はその情報を元に、アクセス解析ツールなどを利用して閲覧者の傾向を分析可能です。

ウェブビーコンの場合は、閲覧者が利用している端末から、ウェブページを閲覧したというシグナルが発信されるイメージです。ウェブビーコンは多くのウェブページで利用されています。

赤外線ビーコン(IRビーコン)

赤外線ビーコン(IRビーコン)は、その名の通り赤外線を利用した通信技術です。対象が発信している赤外線を検知することで、アクションを起こすシステムを作れます。

日本では新交通管理システムに使われていて、赤外線ビーコンが実装された車両同士が双方向に検知することで、交通情報を提供しています。赤外線ビーコンは検知の確実性が高いメリットがある反面、ビーコン間に障害物があると赤外線が遮断されてしまうデメリットがあります。

雪崩ビーコン

雪崩で遭難した人を救助する際に利用されるのが、雪崩ビーコンです。

雪山へ行く登山家やスキーヤーがあらかじめビーコンを身に着けておくことで、雪崩に巻き込まれた際に位置情報を知らせるツールになります。探知範囲は数十メートルほどです。

雪崩が発生した際は、遭難者が身に着けているビーコンから発信される電波を元に、捜索・救助活動が行われます。雪崩ビーコンは、スウェーデンで開発されたRECCOなどが有名です。

Beaconを利用したシステムを開発導入するには

iBeaconについて説明をいたしました。

iBeaconを利用したシステム開発には、実績のあるシステム会社へ委託が必要です。Samuraiでは、豊富な導入実績がありますので、初めて導入を検討する事業者様にも、現状やニーズに合わせた適切なアドバイスをすることが可能です。

また、開発したい内容が、Beaconがよいのか、それともGPSやNFC、FeliCaなど他の技術で対応が可能かの判断は大変です。Samuraiでは、サービスの企画段階から相談に乗ることが可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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